作業療法士に聞いた、高次脳機能障害のリハビリ方法

妻です。
先日夫(管理人)がてんかん発作で路上で仰向けに転倒しまして、
頭蓋骨をガッツリ骨折&脳出血で1ヶ月近く入院していました。

高次脳機能にも思考力低下・処理速度低下などの異常が出ました。

入院中の様子を本人がこちらのブログに記録しているので、もしご興味がありましたらご覧ください。
>頭蓋骨骨折入院生活

退院時に担当の作業療法士の方とお話する機会があったので「脳機能を向上させるにはどんなリハビリが良いでしょうか?」と質問したところ以下の回答をいただきましたので、読者のみなさまにシェア。

1. 単純計算

100マス計算みたいな単純な計算で訓練を重ねると脳の処理速度が高まるそうです。

2.社会復帰

こちらもベタですが、会社で何らかの職務を負って、それを遂行することが一番です、とのことでした。

  • 労動を通して脳を複合的に使い、いろいろな刺激を与えること
  • やりがいを感じること

が脳に良いそうです。

夫は高次脳機能のテストの結果、記憶力の他に処理速度や臨機応変に対応する力が不足しているとのことだったので、その機能を補うために、という前提でお話してくださっています。

ご参考になれば。

2016年1月14日サタデープラスで紹介されていた脳トレ!

1月14日放送 サタデープラスの特集は「40歳から始める認知症予防」でした。

番組内では、手を使ったトレーニング方法が放送されておりましたので、紹介します。

<一人負けじゃんけん>

「じゃんけんぽん」の掛け声とともに、自分の両手でじゃんけんを行い、片方は負け、片方は勝ちの状態を作ります。
勝ったほうの手を、次の「じゃんけんぽん」の掛け声で負けになるように変えます。
字で説明するのは難しいですね。

具体的に書くと・・・
1回目 左:チョキ(勝ち) 右:パー(負け)
2回目 左:グー (負け) 右:パー(勝ち)
3回目 左:グー (勝ち) 右:チョキ(負け)
4回目 左:パー (負け) 右:チョキ(勝ち)

両手を変えるのではなく、勝ったほうの手だけ変えるのがミソです。

番組内の実演では、33才の丸山隆平さんは余裕でクリア、51才のヒロミさんはちょっと間違え気味でした。
頭で考えることと手の動きを連動させることが脳のトレーニングに効果的なのだそうです。

<手のひらに書かれた文字は?>

次は、2人1組で行うトレーニングです。
手のひらを出して、相手に文字をかいてもらい、その字を当てていきます。
これは「感覚記憶」を鍛えるトレーニングなのだそうです。

番組の調査では、1文字だと正答率は100%であったのに対して、
2文字になると80%になるとのことでした。

<歌いながら腕を動かす!>

歌を歌いながら、右腕は上下に、左腕は円を描くように動かすというトレーニングです。
慣れてきたら、フレーズの変わり目(たとえば2小節ごとなど)で、左右の動きを逆にします。

これが地味に難しい!
声をだして歌うことと手を動かすことが脳の広い範囲に刺激を与えるのだそうです。


以上、サタプラで紹介されていた脳トレでした。
高次脳機能障害で頭の働きが鈍くなっているかも、とお悩みの方もぜひお試しください。

ちなみに、高次脳機能障害を患う私の夫が読んでよかった脳トレ本はこちらです。
昔DSの脳トレをやっていたのですが、刺激が強いのかてんかん発作が出てしまうので、本でじわじわやっています。

GOMA 高次脳機能障害と生きる音楽家

ディジュリドゥ奏者のGOMAをご存知ですか?

一般の方にはあまり知られてないかもしれませんが、野外フェス好きのアラフォー世代なら一度は目や耳にしたことがあろう、というほど有名な音楽家です。10年前に2回生演奏を見たことがありますが、ディジュリドゥをレイブ音楽に融合させた前衛的な音づくりも、前人未到の音楽に挑戦するGOMA自身の存在も本当にクールで、かなり勢いのあるミュージシャン、でした。

彼が首都高で追突事故に遭い、高次脳機能障害を患うようになったのは2009年。その後のGOMAを取材したドキュメンタリー「フラッシュバックメモリーズ」を、Amazonビデオで見ました(プライム会員なら追加料金ゼロで再生可能です)。

ドキュメンタリーでは、彼の事故前の輝かしい経歴、事故前後の出来事、発症後の迷い、戸惑い、心境の変化などが鮮明に映し出されていきます。
GOMAの高次脳機能障害は、記憶障害(事故前十数年の記憶がない、短期記憶が定着しない)と怒りの感情コントロールがうまくできない、等。高次脳機能障害をもつ夫と一緒に鑑賞したのですが、夫曰く「共感しかねえ」とのこと。ドキュメンタリーではGOMAを支える家族の存在も描かれており、私もけっこう心に響くものがありました。

また、障害とは関係ないのですが、個人的にオーストラリア先住民の自然と一体になった生活様式をリスペクトしているので、GOMAが脳に損傷を負ってから衝動的に描きはじめたという絵画が印象的でした。小さい丸がたくさん並んだ抽象的な、まんまアボリジナル・アート!この人ほんとオーストラリア先住民のスピリットが心身に染み付いているんだな、と心打たれました。

あとは、久しぶりにみたGOMAのライブ。10年前より確実に進化していました。重い記憶障害があっても努力し続ければ成長できる、そう感じさせる力強い映像でした。

最近本も出版したそうなので買わねば。楽しみ。